【兵庫県淡路市】世界平和大観音像(※現在閉業)
◆巨像DATA
像名 | 世界平和大観音像 |
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所在地 | 兵庫県淡路市釜口2006 |
施設名 | 豊清山平和観音寺(※現在閉業) |
高さ (像高/台座) |
全高約100m (像高約80m/台座約20m) |
材質 | 鉄筋コンクリート |
モチーフ | 観音菩薩 |
種類 | 立像 |
景観 | 海、市街地・住宅街 |
建立年月日 | 1982年(昭和57年)7月 |
建立者 | 奥内豊吉 |
2020/4/1現在 来年度以降の観音像の解体が決まったようです
兵庫・淡路の「世界平和大観音像」解体へ 所有者死亡、劣化著しく 住民「ほっとしている」 - 毎日新聞
◆施設営業時間
◆拝観料
◆アクセス
◆概要
◆経緯
◆巨像レポート
- 訪問年月日
2014年10月8日、2019年1月2日(再訪) - 天候
快晴
まず、景観、アクセスに関してはかなりメジャー向きであると言える。
国道28号線沿いにあり、大阪湾を見下ろす形で立っているのでかなり目立つ。
神戸方面から明石海峡大橋を高速バスに揺られていると、向かって左手にもう見える。
海と大観音の欲張りセットが否が応でも味わえる。
次にデザインに関しては、非常に直線的であると言える。
軍人のように背筋を伸ばした直立不動の状態で、右肘を直角に曲げぎこちなく手を挙げている。
首元にむちうち症患者のギプスのようなものが取り付いているが、これは決して交通事故に遭ったわけではなく展望台らしい。
このギプス、もとい展望台に由来して「むちうち観音」との蔑称、もとい別称がある。
大観音と言うのは多くの場合、額の白毫や胸元、手元などにさりげなく展望窓を忍ばせてるものだけど、首で展望台をむき出しにしているパターンは初めて見た。
それだけレジャー的な目的が強かったんだろうと思う。
見知らぬ土地で廃墟に無理矢理入っていく勇気もモチベーションもない。よって、外観のみのレポートです、すいません。
台座含む全高100m。
現在は牛久大仏に次ぐ全国2位だが、建立当初は世界最大を謳っていた
腰のあたりに穴が開いている
この大きさで立派な廃墟であり、確実に劣化が進んでいる。
剥がれた外壁や部品が周りの民家に落ちてしまった日には世界平和なんて言ってる場合じゃない。
もったいないし難しい問題ではあるけれど、管理がされていない以上はさっさと取り壊してしまうのが一番平和(観音)的解決なんだと思う。
ところで、大観音の足元には「アメリカ」という喫茶店とレストランを兼ねた老舗飲食店がある。
大阪湾、大観音、五重の塔ならぬ十重の塔、そしてアメリカ。
こうして並べて見ると「混沌」とか「ちゃんぽん」といったワードが脳裏をよぎる
神戸空港発着の飛行機からも見える。
上空から俯瞰すると、ミニチュアサイズの島の端っこに佇む真っ白でカクカクしたシルエットがオモチャのようでなんだかかわいらしい。
私の地元・北海道には、ニポポというアイヌの子供を模した木彫りの人形がある。
ざっくり言うと六角形のこけしみたいなもので、縦長の木を削り出した素朴な風合いがマスコットとして人気である。
世界平和大観音を初めて見たとき、何かに似ている気がするとずっと考えていた。
多分、ニポポに似ているんだと思う
※参考:ニポポ(網走市鱒浦)
◆2019年1月2日 再訪
穴が一つ増えてました
◆参考サイト
【関西の議論】所有者不在で荒れ果て放置される巨大“迷惑観音像”…複雑に絡む権利・法律、倒壊の危険も行政は手を出せず - 産経WEST
・施設営業中に実際に訪問した人のサイト
・大観音の建設に携わった方へのインタビュー